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日野光治

Author:日野光治
馬鹿と煙は高い所に登る。
しかし高い所に登らなきゃ見えない景色もある。
政治だって『庶民の目線』なんてのがもてはやされてるけど、そういう低い位置からだけしか見ていなければ道を誤る。
ということで、馬鹿は馬鹿なりに今日も好き勝手に政治放談したり山歩きをしてみたりと、気ままに生きてます。

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エイプリルフールのネタかと思った

昨日買った本を読んでいた。
まぁ、具体的に言うと「お釈迦さまもみてる」ってライトノベルである。(「マリア様がみてる」って作品のスピンオフ作品) <いいじゃないか!、マリみて好きなんだよ!文句あるか?ほっといてくれよ!

で、読んでる最中に、はさまってる新刊情報のチラシが目にとまったわけなのだが、

『2010年秋 「マリア様がみてる」実写映画化決定!!』 

なんてのがドーンと載ってる…。思わず茶を吹いてしまったではないか。よくよく見たら中のチラシどころか、本の帯にもドーンと載ってた…。全然気づかずに買ってた。

しかし、何の冗談なんだよ。集英社もエイプリルフールのために手のこんなだことをするものだ。今日はチラシとか帯とかの付け替えで大わらわなんじゃなかろうか。
そんなことを考えながらネット検索してみると、とっくに1日は終わってるのにhttp://eiga.com/buzz/20100401/2/のようなものがいまだに掲載されてる。
もしかしてネタじゃないの?

よせばいいのに…。

こういうのってたいがい、原作が何で人気があったのか理解してない監督がイメージで作って失敗するケースが多いんだよね。
原作にあるエピソードでも、どこに焦点を置いた脚本・演出にするかで、全然別の作品になってしまうわけだが、その焦点の当て方が突飛な方向を向いていて失敗するというケースはよく見る。
また逆に、原作に縛られずにやろうとして、もはや何の作品かわからなくなっているケースもある。どちらにしても成功している例ってあまり見かけないような気がする。

たとえば原作者がしっかり監修すれば、脚本・演出問題は解決するかもしれない。そこまでしなくても、原作の雰囲気をしっかり表現できるセンスのある人が監督なら、まぁ何とかなるだろう。
しかし、そうしたまともな脚本・演出にした場合、今度は役者側がそれについていけるかという問題が出てくる。

リリアンの生徒を演じるにはまず品の良さを表現しなければならないわけだが、そもそも今どきの若いもんに品の良さを求めるのは酷というものだろう。社会全体から品格が失われたこの時代、いくらお嬢様言葉を使ったところで、そのお嬢様言葉の背景・裏付けとなる体験がない以上、薄っぺらく、嘘くさく見えてしまうのだ。そんな学芸会レベルのものなら、無料で見られるテレビ放送ならともかく、金を払ってまで映画館に足を運ぶという人は少ないだろう。
身についていないお嬢様らしさを補うには人生経験を積ますしかなかろうが、そうすると年齢が大幅に上がってしまい、セーラー服がコスプレにしか見えなくなってしまうという痛さが出てきてしまう。

いや、サクラ大戦のショウは役者の年齢が役の年齢より著しく大きくてもいいんだ。そこのところを理解したうえで、お約束として楽しめる客を相手にしているんだから。しかし映画というのは、そういう狭い層だけを相手にしていたのでは大赤字である。

さらに言えば、ただ品よく演技させればよいというものでもない。お嬢様学校を舞台としていながら、「やっぱり普通の女の子なんだよね」という部分があるからこそ面白いわけである。そのお嬢様らしさと普通の女の子らしさの微妙なバランスをどう表現するかが肝なわけである。これは相当難しい。実際、アニメ版もこのバランスのとり方を失敗している(お嬢様学校ということを意識しすぎて品良くまとめようとした結果面白みのないイメージ映像になっちゃったような)例があったように思う。
アニメの場合は数話のうちのいくつかが失敗しても、全体としてその失敗をカバーできていれば商売になるだろうが、映画の場合は、単体で評価せざるを得ない以上、ハードルが高くなってしまう。


しかしこの映画、誰が見るんだろう。いや、まぁ私はたぶん見に行くけど。期待してるから行くのではなくてネタとして笑いに行く(いや、笑が引きつる可能性が高いけど)ってのがねぇ…。
私のことはともかくとして、こういう映画って結局ファンでない人にとっては全然関心を持たれないもののような気がするんだよね。
いくら人気のあるライトノベルとはいえ、世間一般での認知度ってそれほど大きなものとは思えないんだけど、実際のところどうなんだろう。

たとえば(これも失敗する可能性が高い)『宇宙戦艦ヤマト』の実写版。ファンでなくてもヤマトの名を知っている人は多いだろうし、出演者も知名度が高いから、一般人の目にも止まるかもしれない。
しかし、マリみて実写版の場合、ファンでなくてマリみての名を知ってる人ってそう多くない気がするし、出演者も、まだ主役二人しか発表されていないけれど有名どころがいるとは思えない。ネームバリューで売れないならいったい何で勝負するつもりなんだろう。

まぁ秋まで気長に待つことにするか。
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