尖閣諸島の東京都による取得について
石原都知事が尖閣諸島の一部を都で購入する意思を表明した件。
国がやるべきことだとか、都民にどんな利益があるのかだとか中国を刺激しすぎるだとかさまざまな批判の声を聞くが、石原氏のやり方はかなり評価できる。
まず国が購入すべきというのは全くその通りであるが、石原氏が声を上げなければ国は購入しようなどと考えることもなかったであろうことは明らかである。国の意識を覚醒させるという意味において意味があったことは確かであろう。都が購入後、改めて国に売却するという選択肢も生まれてきたわけである。
では意識を覚醒させたのだからこれで都・石原氏の役目は終わり、都の購入を経由せずすぐに国に引き継ぐのがよいかといえばそんなことはない。現状で国が購入したところで、所有者が民間人から国に代わるだけでそのまま放置されるのは目に見えている。
しかし石原氏はそのまま放置するくらいなら購入などしないだろう。実際、「自然エネルギーの開発でも大きな可能性がある」というようなことも言っているようだから、何らかの研究施設の建設なども考えている可能性がある。
都営の研究所であるとか国立の研究所であるとかだと都知事が変わったり政権が変わったりすれば引き上げ命令一つで尖閣を無人に戻すことができてしまう。しかし、施設建設だけでは心もとないものの、国民の財産たる建築物があるだけでも、更地のままよりは守る義務を認識させやすくはなるのではなかろうか。
また、研究施設という以上、研究者が滞在することはあるだろうし、研究施設の建設維持・補修のための作業員が滞在することもあるだろう。常駐ということにはできないかもしれないが、それでも日帰りのものばかりではあるまい。それらの滞在者を野営させるとは考えにくい。
つまり何らかの形で日本国民が滞在できるようにするつもりであると推測される。これが重要である。たとえどんなに政権が変わったとしても、そこに日本人が存在している限りは保護しなければならないわけである。
尖閣にこうした居住施設を造るというのは強いリーダーのもとでしか実現できない。強いリーダーが生まれないような仕組みの国には不可能なことであろう。これは自民党政権であっても民主党政権であっても変わらない。居住施設そのものではない仮設ヘリポートでさえ中国から文句を言われただけで撤去してしまうようなことをしてきたのがその証拠であろう。
その点、首長というのは直接選出された存在である分、やりようによっては強いリーダーシップをとれる。仮設でない施設が建設されてしまえば、それを撤去するのもそう簡単にはいくまい。
できれば研究所付属の宿泊施設を建設するだけでなく、余った土地の賃貸、さらにできれば都営住宅を建設し、完全な民間人である日本国民も居住させるようにすれば、立ち退かせるのは困難となり、より有効な手となろう。
ただ、いざという時には外国により生命・財産に対する侵害行為を受ける可能性がある。その覚悟のある人がどれだけいるか?
私は貧乏なので自力で尖閣に家を建てるというのは無理なのであるが、住居建設・インフラの整備さえしてもらえるのであれば私は尖閣に住んでもよい。
完全な余談になるが、こういうことから考えると地デジ政策というのはやはり間違いだったと思う。テレビのデジタル化自体は間違いではないものの、地デジでは電波の通り具合の差による情報格差が残ったままである。尖閣でテレビによる情報取得は不便そうだなぁ。衛星デジをメインに据えていればそんなこともなかったのに。世界的にみてもデジタル化を衛星メインでやろうとしている国は少なくないようだし。
さて、中国を刺激するということについてであるが、これも石原氏のやり方はうまい。アメリカで発言したというのがみそである。「尖閣諸島はアメリカの対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象」としているアメリカでの発言である。アメリカ政府に対して再度そのことを認識するよう迫る効果があろう。
中国はアメリカを軍事的にも追い抜こうとしていると思われるが、現時点においてはまだアメリカに遠く及ばない。したがって現時点において中国は石原氏の発言に反発したとしても、アメリカを敵に回すような具体的な行動に移ることはできない。せいぜいが非難声明を出すくらいのものであろう。言いがかりに過ぎない非難声明など放っておけばよい。
経済分野での影響を心配する声もあろう。確かに経済分野で嫌がらせをしてくることはありうるだろう。しかしそれがどうだというのだろうか?
中国の巨大市場という幻想に振り回され、ろくな検証もせずに「バスに乗り遅れるな」とばかりに、世界中に公害と疫病と海賊版とデフレを輸出している国との経済関係を重視した結果損してきたというのが実情ではなかろうか。
むしろこれを機に中国との関係を見直すべきであろう。
問題となるのは都民からの税金を使うことであろう。しかしながらこれについては、購入が都民の利益になるかという観点からの批判が多いようだが、購入するだけでなく利用を考えているわけである。要は都民の利益になるような利用法を提案すれば済む話であり、それなくして購入自体を批判するのは筋違いといえる。
ということで都議会には、都による尖閣の島購入の邪魔をしないようお願いしたい。
=========== 追記 ===========
尖閣諸島購入について寄付金受付が始まっている。受け付け開始から5日間で7600万円の寄付があったらしい。関心のある方なら既に知っていることとは思うが、一応寄付受け付け方法についてはっておく。
東京都尖閣諸島寄附金について
尖閣諸島購入を支持していることを示すのに非常に効果のあるやり方であると思う。少額でもいいから寄付して、多くの人が支持していることを示そう!
国がやるべきことだとか、都民にどんな利益があるのかだとか中国を刺激しすぎるだとかさまざまな批判の声を聞くが、石原氏のやり方はかなり評価できる。
まず国が購入すべきというのは全くその通りであるが、石原氏が声を上げなければ国は購入しようなどと考えることもなかったであろうことは明らかである。国の意識を覚醒させるという意味において意味があったことは確かであろう。都が購入後、改めて国に売却するという選択肢も生まれてきたわけである。
では意識を覚醒させたのだからこれで都・石原氏の役目は終わり、都の購入を経由せずすぐに国に引き継ぐのがよいかといえばそんなことはない。現状で国が購入したところで、所有者が民間人から国に代わるだけでそのまま放置されるのは目に見えている。
しかし石原氏はそのまま放置するくらいなら購入などしないだろう。実際、「自然エネルギーの開発でも大きな可能性がある」というようなことも言っているようだから、何らかの研究施設の建設なども考えている可能性がある。
都営の研究所であるとか国立の研究所であるとかだと都知事が変わったり政権が変わったりすれば引き上げ命令一つで尖閣を無人に戻すことができてしまう。しかし、施設建設だけでは心もとないものの、国民の財産たる建築物があるだけでも、更地のままよりは守る義務を認識させやすくはなるのではなかろうか。
また、研究施設という以上、研究者が滞在することはあるだろうし、研究施設の建設維持・補修のための作業員が滞在することもあるだろう。常駐ということにはできないかもしれないが、それでも日帰りのものばかりではあるまい。それらの滞在者を野営させるとは考えにくい。
つまり何らかの形で日本国民が滞在できるようにするつもりであると推測される。これが重要である。たとえどんなに政権が変わったとしても、そこに日本人が存在している限りは保護しなければならないわけである。
尖閣にこうした居住施設を造るというのは強いリーダーのもとでしか実現できない。強いリーダーが生まれないような仕組みの国には不可能なことであろう。これは自民党政権であっても民主党政権であっても変わらない。居住施設そのものではない仮設ヘリポートでさえ中国から文句を言われただけで撤去してしまうようなことをしてきたのがその証拠であろう。
その点、首長というのは直接選出された存在である分、やりようによっては強いリーダーシップをとれる。仮設でない施設が建設されてしまえば、それを撤去するのもそう簡単にはいくまい。
できれば研究所付属の宿泊施設を建設するだけでなく、余った土地の賃貸、さらにできれば都営住宅を建設し、完全な民間人である日本国民も居住させるようにすれば、立ち退かせるのは困難となり、より有効な手となろう。
ただ、いざという時には外国により生命・財産に対する侵害行為を受ける可能性がある。その覚悟のある人がどれだけいるか?
私は貧乏なので自力で尖閣に家を建てるというのは無理なのであるが、住居建設・インフラの整備さえしてもらえるのであれば私は尖閣に住んでもよい。
完全な余談になるが、こういうことから考えると地デジ政策というのはやはり間違いだったと思う。テレビのデジタル化自体は間違いではないものの、地デジでは電波の通り具合の差による情報格差が残ったままである。尖閣でテレビによる情報取得は不便そうだなぁ。衛星デジをメインに据えていればそんなこともなかったのに。世界的にみてもデジタル化を衛星メインでやろうとしている国は少なくないようだし。
さて、中国を刺激するということについてであるが、これも石原氏のやり方はうまい。アメリカで発言したというのがみそである。「尖閣諸島はアメリカの対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象」としているアメリカでの発言である。アメリカ政府に対して再度そのことを認識するよう迫る効果があろう。
中国はアメリカを軍事的にも追い抜こうとしていると思われるが、現時点においてはまだアメリカに遠く及ばない。したがって現時点において中国は石原氏の発言に反発したとしても、アメリカを敵に回すような具体的な行動に移ることはできない。せいぜいが非難声明を出すくらいのものであろう。言いがかりに過ぎない非難声明など放っておけばよい。
経済分野での影響を心配する声もあろう。確かに経済分野で嫌がらせをしてくることはありうるだろう。しかしそれがどうだというのだろうか?
中国の巨大市場という幻想に振り回され、ろくな検証もせずに「バスに乗り遅れるな」とばかりに、世界中に公害と疫病と海賊版とデフレを輸出している国との経済関係を重視した結果損してきたというのが実情ではなかろうか。
むしろこれを機に中国との関係を見直すべきであろう。
問題となるのは都民からの税金を使うことであろう。しかしながらこれについては、購入が都民の利益になるかという観点からの批判が多いようだが、購入するだけでなく利用を考えているわけである。要は都民の利益になるような利用法を提案すれば済む話であり、それなくして購入自体を批判するのは筋違いといえる。
ということで都議会には、都による尖閣の島購入の邪魔をしないようお願いしたい。
=========== 追記 ===========
尖閣諸島購入について寄付金受付が始まっている。受け付け開始から5日間で7600万円の寄付があったらしい。関心のある方なら既に知っていることとは思うが、一応寄付受け付け方法についてはっておく。
東京都尖閣諸島寄附金について
尖閣諸島購入を支持していることを示すのに非常に効果のあるやり方であると思う。少額でもいいから寄付して、多くの人が支持していることを示そう!
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オンキリキリ
前回更新からすっかり時間がたってしまった。
特に2・3月はただでさえ忙しいのに、パソコンが不調になったり体調を崩したりまたパソコンが不調になったり。そういう状況になければ2月下旬には特に書きたいことがあったのだが…。
まぁそれらも追々書いていくこととして、とりあえず再開記念ということで花見散歩の記録から。
さて、昨年不謹慎ということで中止にした企画である。4月7日、靖国神社の桜の花の下で「同期の桜」を歌う会のために靖国神社に行くので、ついでに各所を回ってくることにする。
芝

最初に訪れたのは芝公園。芝といえば芝増上寺と帝都タワー。

こちらは芝東照宮。木が覆い茂っているせいで社殿がきちんと写ってないや。
増上寺のほうは観光客であふれているがこちらは人はまばら。まぁパワースポットブームとやらでわけのわからない人があふれかえるよりは良いんだけれど、来ないのはもったいない場所ではあると思う。
築地

築地本願寺の外見は日本の寺らしからぬデザイン。今回は白い象の像まで置いてあった。別に特殊な宗派ではなく浄土真宗の寺なんだけどなぁ。でもなかに入ると普通の日本の寺院。
浅草

いつも混雑している仲見世からも桜が見える。

本堂わきにも桜があるので、五重塔も含めて撮影。

こちらは浅草神社。そういえばこの日は隅田川桜祭きもの園遊会があたんだっけ。園遊会スタンプラリーのゴールがこの浅草神社なので、境内はごった返していた。でもお参りしようって人は少ないらしい。嘆かわしい。
深川

まずは深川不動尊

次にとなりの富岡八幡宮。深川にも桜はあるのだけれども、深川不動や富岡八幡宮の中にはほとんど桜がないからどこで撮影しようかと悩んでしまった。廃屋なんてものもないし。洋館っぽい建物で言うと深川図書館あたりがあるけれどちょっとイメージとは異なるかな。
日比谷

日比谷公園内各所にも桜はある。

これが日比谷に打ち込まれた楔の一部!(大嘘)

日比谷というと日比谷公園が思い浮かぶが、増上寺と浅草寺を結ぶ線を軸として、築地本願寺と対称の位置となるのは桜田門近辺。その近辺で桜(の代紋)といえば警視庁だが、実際に桜の木が植わっているのは司法省(現法務省旧館)。ちなみに今は霞ヶ関に含まれるこの場所も、昔は西日比谷町だったから日比谷といえば日比谷。
九段

九段で桜の名所といえば靖国神社や千鳥ヶ淵沿道ということになろうが、これらは九段の坂の上。今回の企画での目的地は『九段下』。ということで軍人会館(現九段会館)を牛ヶ淵越しに撮影。
九段会館は東日本大震災の折に天井崩落を起こしたため閉館状態となっている。まさかこのまま取り壊しになったりしないよな?募金などにも応ずる意思はあるので何とか修復・保存してほしいものである。

一応靖国神社の写真も。
ここで同期の桜を歌う会の時間のためいったん休止。軍歌を歌ってエネルギーをチャージ。
エネルギー十分な状態で最後の、そして要となる日本橋へ向かう。
日本橋

ということで都内七か所を回ってきたが、別に何かを埋めてきたりはしていないので、何も起きていないし、何か起きても私のせいじゃないよ。
ところで先ほど訪れた、深川の富岡八幡宮。江戸時代から富くじで有名だし『富』の字がつかわれている神社だしということで宝くじの神社としても知られている。だからここに参拝したついでに宝くじを買っていこうと思ったのだが、宝くじを売っていそうな店が見当たらなかった。探せば見つかったのであろうけれども、同期の桜を歌う会に間に合わせるため急いでいたので見つけられなかった。で、宝くじを変えないままずるずる日本橋まで来てしまったのであるが、この日本橋での撮影場所のすぐわきに宝くじ売り場があったので、ここで購入。さてどうなることか?
特に2・3月はただでさえ忙しいのに、パソコンが不調になったり体調を崩したりまたパソコンが不調になったり。そういう状況になければ2月下旬には特に書きたいことがあったのだが…。
まぁそれらも追々書いていくこととして、とりあえず再開記念ということで花見散歩の記録から。
さて、昨年不謹慎ということで中止にした企画である。4月7日、靖国神社の桜の花の下で「同期の桜」を歌う会のために靖国神社に行くので、ついでに各所を回ってくることにする。
芝

最初に訪れたのは芝公園。芝といえば芝増上寺と帝都タワー。

こちらは芝東照宮。木が覆い茂っているせいで社殿がきちんと写ってないや。
増上寺のほうは観光客であふれているがこちらは人はまばら。まぁパワースポットブームとやらでわけのわからない人があふれかえるよりは良いんだけれど、来ないのはもったいない場所ではあると思う。
築地

築地本願寺の外見は日本の寺らしからぬデザイン。今回は白い象の像まで置いてあった。別に特殊な宗派ではなく浄土真宗の寺なんだけどなぁ。でもなかに入ると普通の日本の寺院。
浅草

いつも混雑している仲見世からも桜が見える。

本堂わきにも桜があるので、五重塔も含めて撮影。

こちらは浅草神社。そういえばこの日は隅田川桜祭きもの園遊会があたんだっけ。園遊会スタンプラリーのゴールがこの浅草神社なので、境内はごった返していた。でもお参りしようって人は少ないらしい。嘆かわしい。
深川

まずは深川不動尊

次にとなりの富岡八幡宮。深川にも桜はあるのだけれども、深川不動や富岡八幡宮の中にはほとんど桜がないからどこで撮影しようかと悩んでしまった。廃屋なんてものもないし。洋館っぽい建物で言うと深川図書館あたりがあるけれどちょっとイメージとは異なるかな。
日比谷


日比谷公園内各所にも桜はある。

これが日比谷に打ち込まれた楔の一部!(大嘘)

日比谷というと日比谷公園が思い浮かぶが、増上寺と浅草寺を結ぶ線を軸として、築地本願寺と対称の位置となるのは桜田門近辺。その近辺で桜(の代紋)といえば警視庁だが、実際に桜の木が植わっているのは司法省(現法務省旧館)。ちなみに今は霞ヶ関に含まれるこの場所も、昔は西日比谷町だったから日比谷といえば日比谷。
九段

九段で桜の名所といえば靖国神社や千鳥ヶ淵沿道ということになろうが、これらは九段の坂の上。今回の企画での目的地は『九段下』。ということで軍人会館(現九段会館)を牛ヶ淵越しに撮影。
九段会館は東日本大震災の折に天井崩落を起こしたため閉館状態となっている。まさかこのまま取り壊しになったりしないよな?募金などにも応ずる意思はあるので何とか修復・保存してほしいものである。

一応靖国神社の写真も。
ここで同期の桜を歌う会の時間のためいったん休止。軍歌を歌ってエネルギーをチャージ。
エネルギー十分な状態で最後の、そして要となる日本橋へ向かう。
日本橋

ということで都内七か所を回ってきたが、別に何かを埋めてきたりはしていないので、何も起きていないし、何か起きても私のせいじゃないよ。
ところで先ほど訪れた、深川の富岡八幡宮。江戸時代から富くじで有名だし『富』の字がつかわれている神社だしということで宝くじの神社としても知られている。だからここに参拝したついでに宝くじを買っていこうと思ったのだが、宝くじを売っていそうな店が見当たらなかった。探せば見つかったのであろうけれども、同期の桜を歌う会に間に合わせるため急いでいたので見つけられなかった。で、宝くじを変えないままずるずる日本橋まで来てしまったのであるが、この日本橋での撮影場所のすぐわきに宝くじ売り場があったので、ここで購入。さてどうなることか?