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日野光治

Author:日野光治
馬鹿と煙は高い所に登る。
しかし高い所に登らなきゃ見えない景色もある。
政治だって『庶民の目線』なんてのがもてはやされてるけど、そういう低い位置からだけしか見ていなければ道を誤る。
ということで、馬鹿は馬鹿なりに今日も好き勝手に政治放談したり山歩きをしてみたりと、気ままに生きてます。

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2011年富士登山記(3) 電池切れ、また電池切れ…

15日は0時ころに起床。出発準備を始める。

この準備の段階でデジカメの電池が切れているのに気付く。そういえば出発前に電池の残量を確認していなかったっけ。でも前回充電した後は七夕の撮影でしか使ってないからそんなに減ってないと思ったんだけどなぁ。古いやつだから電池自体がだいぶへたってきていたのかな?
しかしこれからご来光やら頂上やら下りやらで撮影したい場面も多々あるだろう。どうするか。

こんなこともあろうかと用意してあったビデオカメラを利用する。いや、本当はこういう事態を想定してビデオカメラを持ってきたわけではないんだけどね。
東日本大震災後、山梨・長野付近を震源とした比較的大きな地震も起きている。まぁ地殻にかかるひずみに変動があれば別の場所でも大なり小なり地震が起きてもおかしくはない。で、私が富士山にいる間に地震が起きて落石でも起きた場合、やはり静止画よりも動画で撮影した方が臨場感のある画が撮れるだろう。私のデジカメにも動画撮影機能自体は付いているようであるが、なにぶんにも古いデジカメで認識できるメモリーの容量も小さく、ごく短時間しか撮影できないということで動画は動画専用のカメラを持っていくことにしたのだ。
とはいっても落としたり転倒したりという形で衝撃を受けやすく、砂ぼこりの舞う中での使用も想定される中、本格的なビデオカメラを持っていく勇気は私にはない。ということで壊れても惜しくない、安いトイムービーである。
ただトイムービーということで性能的にも大したことがない上、ビデオカメラで静止画を取ることはできるもののやはり使い勝手は良くない。とりあえず動画で撮影したものの中ならよさそうな画を切り出して貼っておく。



さて、準備を終え0時40分に出発する。天気も良好。一昨年はここを出発するときに強めの雨が降っていたために肉体的にも、そしてとくに精神的にも結構きつく感じたのであるが今年は晴れ。一昨年と比べて、同じコースながらだいぶ楽に感じる。
しばらく登って八合目の見晴館跡地で食事休憩。一昨年、砂走館を真夜中に出発してから頂上で朝食を食べるまでの間、飴をなめつつ登ったものの腹が減ってしょうがなかったという経験をしたので、今年は夜食を用意してきたのだ。レトルトの五目御飯であるが、腹もちも良く、飴をなめているのだけより格段に力が出る気がする。
ちなみに昨年は昼間も夜も羊羹をかじりながら歩いたのであるが、羊羹も飴と比べて腹もちは良いのだが、甘くて口の中がべたついた感じになる羊羹よりも、適度に塩気の利いた五目御飯のほうが私には合っているように思う。



そんなこんなで御殿場口頂上に着いたのは、かなり明るくなった4時15分。
御殿場口頂上銀明水



砂走館からここまで3時間35分。一昨年は3時間だったが、一昨年にはしなかった食事休憩の時間を差し引いても今年は少し時間がかかったようである。でもまぁ誤差の範囲であろうか。

さてこんなところでぐずぐずしてはいられない。銀明水前では御来光は見えないのだ。急いで東方向に進む。成就岳(勢至ヶ岳)近くまで進んだところで日の出時間となった。
2011年登山でのご来光




さて、登山記(1)の地図をもう一度見ていただきたい。9合目付近から頂上までの軌跡が途切れているのがわかるだろう。これは別に9合目から頂上にワープしたとかではない。GPSの電池が切れているのに気付かなかったのである。道のはっきりしないところを歩くときはGPSで現在位置を頻繁に確認するものの、道のはっきりしているところでは行程の記録専用と割り切ってほとんど確認しないので電池切れに気付かなかったのだ。もしかしたら電池切れを知らせるアラームが鳴ったのかもしれないが、そんなものはラストスパートということで登ることに専念している最中では気づかなかった。
当初の予定では頂上で電池交換すれば間に合う計算ではあったのだが、登りで予定以上の時間がかかったために頂上まで持たなかったわけである。もしやと思って御来光撮影後に確認してみたらこのありさまである。
デジカメに続いてGPSも電池切れとは…。まぁこっちは交換用の電池があるから良いのだけれども。
ちなみにビデオカメラもご来光直前に電池切れになっており結構あわてた。まぁ電池交換は間に合ったのであるが…。ここまで電池切れが重なるって何かの呪いだろうか?(いや、単なる準備不足・確認不足)

御来光を眺めた後、東安河原まで戻り、ここで朝食の準備を始める。
一昨年は御来光見物の終わった人たちで非常に込み合う山小屋で朝食としてカップうどんを食べたのであるが、その待ち時間がものすごく無駄に思えたことと、そもそも私は朝昼夕はすべて米を食べたい人間であることから、朝食も持ってきたのである。麺類やパン類はおやつや夜食としては食べるけれども朝昼夕に出されると非常に不機嫌になるんだ、私は。
さて朝食は何か温かいものを食べたい。昨年は発熱材付き非常食を試してみたがうまくいかなかった。結局いろいろ考えてみた結果、発熱材でどうにかするよりも素直にガスを持って行った方が確実だし荷物もまとめやすいという結論に達したので、今年はガスを持って上がり、湯を沸かしてそれを使うことにした。メニューはカップ茶づけ。

本当はこのカップ茶づけを作るときには、ご飯を暖めてほぐすために使った湯は捨てて、新たな湯を注ぐことになっているのだが、湯を捨てる場所がないし、そもそも捨てられるような無駄な水は持っていない。ご飯を暖めた湯でそのまま食べる。富士山頂上で気圧が低いため沸点が低くなりただでさえぬる目なのに、きちんとした作り方をしていないからさらに冷めてしまったが、それでもやはりあったかいものを食べると元気が出てくるねぇ。

山小屋ではなく自炊すると、自分の好きなものが食べられるし、何より待ち時間を大幅に短縮できる。もし山小屋で朝食を取ろうとしたら30分とか一時間の単位で予定が遅れていたことだろう。

ちなみに富士山頂は国立公園特別保護地区であり、法律上「火入れ又はたき火をすること」は環境大臣の許可が必要ということになっている。ここで言う火入れとは野焼きのようにそこに生えている植物に火をつけること、たき火とは地面の上で直接火をおこすことであり、コンロのような器具の使用は含まれないという解釈が正しいはずだし、静岡県に質問したら「たき火はだめだけれどコンロはOK」という回答をもらったという人もいる。だから人の迷惑にならない範囲でのコンロ使用は問題ないはずなのであるが、たき火禁止=火気禁止と解釈している人も少なくない。悪いことに登山ガイドブックなどもその辺の法解釈があいまいなまま火気禁止と書いてしまっている例があるらしい。なのでコンロを使用していると知ったかぶって「火気使用禁止だ!」と文句を言いに来る人がいるかもしれない。コンロを持っていこうという人はその辺のことは覚悟しておいた方がよいかもしれない。まぁ今回私は特に何か言ってくる人にはあわなかったけれど。






のんびり朝食ののちGPSの電源を入れて出発。まずは富士宮口頂上の浅間大社奥宮へ。
頂上浅間大社奥宮




お参りを済ませ、5時40分に剣ヶ峰に向かって出発。


馬の背-剣ヶ峰
剣ヶ峰に行くには馬の背と呼ばれる急坂を登らなければならない。他の人の登山記を見るとこの馬の背を登るのが大変だったという感想の人を多く見かけるのであるが、そんなに大変かなぁ?
確かに急だし、砂礫で滑りやすかったりもするけれども、距離的には短いからそんなに大変だと感じたことはないんだよな、私は。
この馬の背の登りを避けるために逆回りで馬の背を下る人も少なくないとのことであるが、両側が崖の滑りやすい急坂を下る方が怖くないか?

剣ヶ峰では既に写真待ちの列ができている。
剣ヶ峰の写真待ちの列
写真を取らないことにして列の脇を上がろうかとも思ったのであるが、せっかくだから列に並ぶことにする。どちらかというと写真を撮ることよりも列に並ぶことのほうが目的に近いような気もするけど。

ただこの剣ヶ峰で不届きな連中も見かけた。写真列に並ばずに登って、展望台などを見物した後、写真列に並んでいた人が交代しているすきに横入りして写真撮影を始めた初老の男性グループがいたのだ。
そのメンバーのうちの一人は写真待ち列に気付いて「みんな列に並んで待ってるから早くどこうよ」などと声をかけていたが他のメンバーはお構いなしで撮影を続けている。全く恥知らずな連中である。本当に日本人か?写真を撮りたければ列に並びなおせよ!

そんなこんなで6時10分に剣ヶ峰に到着・撮影。
富士山頂上


剣が峰付近には『太平洋戦争でなくなった陸軍飛行兵の人たちの鎮魂の碑』があるとの情報も見たことがあるのだがどこにあるか見つけられなかった。もしかしたら石碑のようなきちんとしたものではない小ぶりの石で、移動・撤去されたりしたのだろうか?浅間大社奥宮の前に一昨年あった『皇紀二六〇〇年戦勝祈願』の石が昨年も今年もなかったのと同じようなものであろうか?詳しく知っている方がおられたら情報をお願いしたい。



6時15分、剣ヶ峰を後にする。当初は馬の背を下って富士宮口へ戻ってさっさと下山する予定だった。まだまだ先は長いからね。しかし先ほど書いたように馬の背を下るのは私にとっては怖い。それに周り道をしない私など私ではあるまい。ということで急遽お鉢巡りをしてから下山することにする。ただ時間的制約もあるので八つの峰すべての頂上に登るのはあきらめることにする。

ちなみに剣ヶ峰の下のところではまだこの程度の残雪があった。
剣ヶ峰下の残雪


大沢崩れの上あたりで影富士を眺める。
頂上から見た影富士



ずっと進んで久須志岳(薬師ヶ岳)と朝日岳(大日岳)の頂上には登ってきた。
久須志岳(薬師ヶ岳)頂上 朝日岳(大日岳)頂上
これで、剣ヶ峰、久須志岳、朝日岳、そして今年はわざわざ登らなかった駒ケ岳(浅間岳)ということで八つの峰のうち半分の頂上には登ったことになる。残り半分については次回以降に挑戦しよう。




朝日岳を降りてお鉢巡りを続けようとした時、マウンテンバイクを乗り回している外国人グループを見かける。こんなところまで自転車を持ってくるとは御苦労な事ではあるが、富士山山頂は崖間際の細い道などもあり、そんなところで自転車を乗り回されるのは、本人たちが危ないという以上に周りの人にとって危険で迷惑な行為ではあるまいか?歩行者ならば自分の蹴とばした石が落石を起こせば気付いて下の人に注意を喚起することもできるだろうが、自転車だと自分の跳ね飛ばした石がどうなったかなど気付きにくいのではなかろうか?事故を起こしてくれるなよ!





浅間大社奥宮前に戻ってきたのは7時40分。

休憩と下山準備をしているところで次回に続く。




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2011年富士登山記(1)
2011年富士登山記(2)
2011年富士登山記(4)
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ジャンル : 旅行

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