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日野光治

Author:日野光治
馬鹿と煙は高い所に登る。
しかし高い所に登らなきゃ見えない景色もある。
政治だって『庶民の目線』なんてのがもてはやされてるけど、そういう低い位置からだけしか見ていなければ道を誤る。
ということで、馬鹿は馬鹿なりに今日も好き勝手に政治放談したり山歩きをしてみたりと、気ままに生きてます。

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???宇宙戦艦ヤマト 復活編??? その1

本日公開の「宇宙戦艦ヤマト 復活編」を見てきた。
映画館は大混雑。どうやら「ワンピース」目当ての客らしい。私はあらかじめ席を予約しておいたので混雑している窓口を使わず発券できたので支障なかったのだが、「ワンピース」客のせいで上映開始時間までにチケットを手に入れられない人もいたのではなかろうか。そのせいもあるのかもしれないが、席は二割ほどしか埋まっていない。土曜日で上映初日なのにこの客の少なさ…。

まぁ、なんにしてもとりあえずは見てみる。

違和感ありまくり。

まず移民船団旗艦「ブルーノア」が、砲塔を並列に配置した、シド・ミード版YAMATOっぽいデザインにげんなり。砲塔の並列配置って私の感性にあわないだけでなく軍事的にも意味があるとは思えない。と思ったらパンフを見たら「ブルーノア」は空母だって…。そりゃ、まぁブルーノアといえば宇宙空母だけど、艦載機発艦場面が全然印象に残ってなくて空母だとは気付かなかった。まぁ戦艦だったら砲塔の並列配置は許せないけれど空母ならよいか…。
まぁなんにしてもブルーノアをはじめとする地球の護衛艦隊はあっけなくやられてしまうのはお約束とは言え、もう少し見せ場を作ってやれなかったものかねぇ。最初のシリーズの沖田艦のように端から戦力不足だというのならともかく、充分敵を撃破する能力を持った艦隊なんだから。いや、拡散波動砲を使ったりしてそれなりの戦果はあげてたみたいだし、第一次移民船団も一部とはいえアマールに到着しているから作戦的には失敗とは言い切れないのだろうけれども、ブルーノアもスーパーアンドロメダ級戦艦もやられていることから惨敗のイメージが…。
まぁ確かに地球艦隊が惨敗しなければヤマトが引き立たないというのはわかるのだが、たとえば「2」の時の、圧倒的に不利な状況から敵艦隊撃滅をやってのけた土方司令の智謀と地球防衛艦隊の雄姿、その地球防衛艦隊がなすすべもなくやられてしまう彗星都市帝国の圧倒的な力、その圧倒的な力に敢然と立ち向かうヤマト。こうした対比を重ねてこそドラマというもの。この点今回の作品はあっさりしすぎてドラマにも何もなっていないように感じる。いや、今回の作品に限ったことではないんだけれどもね。
ところで古代(森)雪は移民船団の責任者という立場なのになんで旗艦「ブルーノア」ではなく、名前も明らかでない「スーパーアンドロメダ級戦艦」に乗っていたんだろう?あと、こんなところでサービスシーンはいらない。

古代が、救助に訪れた壊れた艦を操縦して敵を撃破する場面、あれは艦の機動ではない。敵とすれ違った後急速反転して背後から敵を撃つ、と文章で書くと艦対艦の戦闘としてありそうにも見えるものの、印象としては戦闘機の機動。コスモゼロの感覚で艦を動かしちゃダメだろ、古代。いや監督の責任か…。

キャラの顔立ちに違和感。古代進の顔はタツノコアニメのキャラみたいな顔だし、徳川太助などは「誰?」って感じ。旧作の回想シーンなどが旧作のままで使われていることから、一部キャラの顔が年齢を重ねたこと以上の変わりようを見せたことに特に気になるようになってしまった。そのくせ佐渡先生は昔のままといって良いし、島次郎も島大介の弟と一目でわかる顔。このチグハグ感が全体的な違和感になったようである。徳川についてはあきらめるにしても、古代はあんな顔にするくらいなら髭面のままのほうがよかったんじゃないかな?

ところで真田さんって宇宙科学局長官てことになってるけど、なんでその肩書で地球防衛艦隊に命令を下せるの?地球防衛軍司令長官はどこへ行った?「3」の時は移民本部の本部長は地球防衛軍司令長官が兼任してたよね?宇宙科学局長官なら艦隊を運用する前に、移動性ブラックホールの全容解明に力を尽くすのが任務ではないか?

さて、最大の難問。いったいなぜ「ヤマト」を引き上げ・修理しなければならなかったのか。「1」のときは地球艦隊は壊滅し、移民用に改造していたヤマトしか残っていなかったため、「2・さらば」は、防衛軍司令部に逆らって出発する際乗っ取りやすかったため、「永遠に」も敵の目をすり抜けて動ける艦がヤマトだけだったため、完結編も他の艦は壊滅状態。いずれにしてもヤマトでなければならない理由があった。しかるに今回は、わざわざヤマトを引っ張り出すまでもなく地球艦隊は健在。主力戦艦はやや武装が貧弱とはいえスーパーアンドロメダ級戦艦は、充分使える艦だろう。なぜヤマトなのか。ヤマトを出さなければ話が進まないとはいえ、そこに説得力ある背景がほしかった。

今回のヤマト乗組員は礼儀のなってない若造が多い。まぁそれがヤマトという作品なのだから仕方がないのだろうが、特にひどく感じる。機関室にたたずむ士官服の古代に向かって何の確認もせず「スパイだろ!」と決めつけて殴りかかるって、どんな教育を受けてきたんだ?普通見知らぬ士官がいても、お偉いさんの視察か何かと考えるのが普通だろう。さらに副艦長を名乗る相手に「副艦長だか九官鳥だか知らないが」って…。
機関室の双子もなんだかなぁ。わざわざ双子にした意味がわからない。ウザさが二倍になっただけ。どうでもいいけど機関室って重たいレバー操作が多い重労働な部署なんだからがっちり体型の者のほうが良いのでは?と思ったら機関室隣の操作室でコンピュータ操作をしてるだけって…。なんじゃそりゃ。ヤマトも人が動かす戦艦からコンピュータの動かす戦闘マシンになってしまったのか?真田さんは何を考えて、持論を曲げてまでヤマトをこんな非人間的な艦に改造してしまったんだ?

なんだかんだでヤマト発進。氷の中から発進というのはまぁ良いのだけれども、ここで軽快な編曲のアルフィー版「宇宙戦艦ヤマト」の歌というのは…。軽快な編曲自体は旧作においてもコスモタイガーの戦闘シーンで使われていたし、そういう場面でならアルフィーの高い声の軽い感じの歌でもありだと思うのだが、ヤマト発進という見せ場の一つで使うには力不足ではないかなぁ。余韻を感じる間もなく発進シーンも終わってしまうし。発進シーンって、私が思ってるほど重要視されていないのか?


ということで長くなったので次回に続く。


<20日追記>
1000円デーなのでもう一度見に行ってきた。ブルーノアからの艦載機発艦場面、確かにあった。初見時はデルタ翼がパカッと割れてそこから発艦なんていう変なギミックを脳が受けつかなかったらしい。
というか、あそこまで敵が接近している中であんな変なギミックを作動させるのは自殺行為以外の何物でもないだろう。
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テーマ : 宇宙戦艦ヤマト
ジャンル : アニメ・コミック

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